ミッシェルバッハ クッキーローゼ
幻のミッシェルバッハの クッキーローゼ。
ずっと憧れていたクッキーローゼには、
ロマンティックの反対側の昔ながらのシンプルな味だった。
まるで、近所のマダムのような優雅さと貫禄そして受け入れてくれるおおらかな優しさ。
食べ物は賞味期限や旬があるからこそ、
ドラマチックでせつなくこんなにも心をときめかせてくれて、
ただただ責任もなく甘美な一瞬だけで終わる関係であるはずなのに
クッキーローゼはちゃんと賞味期限もあるものの
それを感じさせないもうずっと昔から
ちゃんとそばにいたよっていうゆるぎない安定感がある美味しさだった。
不思議。初めて食べたのになんかなつかしい。
ダッチーハイランドのショートブレットと限りなく似ている…。
流行りに流されない地に足がついた上質を極めた孤高で上品。
スイーツじゃなく、地に足がついた焼き菓子。
さくっとしたあと、口の中でホロホロとけて、ジャムはしっかり。
レトロ感がまた可愛い。絵本に出てきそう。
おしゃれな最先端なスイーツも素敵だけど、素朴な方が私は好き。
肩肘張らないで笑いながらほっとできる。
娘ができたらギンガムチェックのランチマットの上で一緒に食べたいと思う。