まるたや あげ潮
揺るがない幸せがただほしいのです。
例えば、商品はパッケージや味が変わってしまったり廃盤になったり
お店はシェフやお店の店員さん、雰囲気が変わってしまったら味も変わる。
東京だったらお店の入れ替わりも激しいし、
ワンチャン的な関係で終わっちゃったりさ。
ましてや人の気持ちなんですぐころころ変わってしまうもので
女心は秋の空っていうけれど、そんなもんじゃないよ。
人の気持ちなんて、人の気持ちなんて。一瞬で変わっちゃうじゃん。
揺らがないものって結局は自分の手で作り出したものだけ、
本当にそれしかなんじゃないかって思う。
「私が死んじゃっても、美味しい私のレシピは永遠に
そこの家の家庭料理として残るのが嬉しいわね」
小林カツ代さんが生前に言っていた。
でも、なんだろ。
うっかりここにはある気がしてしまった。
サクサクのコーンフレークにレーズンくるみ、オレンジがざくざく入っていて
昔おかあさんが作ってそうなほっこりする垢抜けない飾らないクッキー。
パッケージも可愛いから、小さな子供がいる家に持っていったら喜ばれそう。
揺らがない幸せみつけた。